近年ホスト依存に苦しむ人が増えています。ホスト通いをして売掛金を払うために犯罪行為をするニュースもたびたび報じられます。
また、10代20代の女性が自●するニュースも耳にします。もしかして、このホストとの関係性があるのでしょうか?
ホスト通いで苦しむ年代として、10代20代の女性の自●者のデータと共に見ていきます。※より正確なデータとして18歳~25歳が適しているかもしれませんが、厚生労働省のデータのため、年代別になっています
10代20代の女性の自●者数が増えている
過去12年間のデータをさかのぼって推移を見ていきます。まず2012年~2017年までの6年間のデータです。
統計データ:厚生労働省ホームページ(以下同じ)
2017年までは10代20代の女性の自●者数は、おおむね少しずつ減っています。これは少子化により人口そのものが年々減っているからと考えられます。
2018年以降も少子化と共に減少していくと「予測」するのではないでしょうか。
しかし、2018年~2023年のデータを見ていくと、2018年以降は増えている傾向にあります。それに、若い年代(10代20代)の人口は減っていても、自●する人は増えているのです。
2020年にコロナの影響も考えられますが、2021年以降も横ばい以上になっています。
女性の割合
より正確なデータを知るために女性の割合も見ていきます。
自●者の割合はもともと男性が約70%を占めるほど多いのですが、年々、女性の割合が増えているのが分かります。
10代女性の割合
次に10代の女性と男性のデータを見ていきます。
男性は横ばいに近いですが、女性は2018年ごろから明らかに増えているのが分かります。
学校や家庭の問題なら、男女の比率はそのままになると考えられますが、それ以外の要因があると推測します。
まとめると、自●者の推移として、明らかに10代20代の女性(10代が顕著)が増えていると分かります。
ホストクラブ・ホストは増え続ける
繁華街に行くと、ここ数年で派手な看板を目にすることも多くなり、体感的にもホストクラブ・ホストが増えていると感じます。
全国のホストクラブの件数とホストの人数をグラフ化しました。このデータはサイトに登録された件数のため、正確とは限りませんが、おおむねの推移は信頼できると思います。
統計データ:ホストクラブを紹介するホームページの登録店舗と人数
ホストクラブの店舗数、ホストの人数は年々増えているのが分かります。2020年は減っていますが、コロナの影響で自粛期間があったと推測します。それ以外は、全体的に右肩上がりになっているのが分かります。
ホストが増えると自●者が増える、その因果関係はいかに?
最後に、10代20代の女性の自●者と全国のホストの人数をグラフ化しました。
ホストは年々増えて、少子化になっているにも関わらず10代20代女性の自●者は増えています。
ここ数年のホストクラブは、高額な売掛金の問題が顕著になることや、繁華街には目を疑うような金額の看板を目にするようになりました。ホストクラブの問題が多くなり、2024年ごろからホストクラブの売掛金の問題などで取り締まりが厳しくなったものの、逆にいえば、それまでは取り締まっていなかった状態です。ホストクラブが高額な利益を得ることで、ホスト通い(ホスト依存)をする人が負担になっているのは想像に難しくありません。
全体で見ると、ホストクラブに通うのは10代20代女性の一部であり、自●者数の増加とホストクラブの増加の正確な因果関係は分かりません。ただ、なんらかの影響や引き金になっていると考えられかもしれません。