ホスト通いを止めよう! そんな簡単にできるならすでにやっていでしょう。ホスト通いや依存状態を抜け出せない背景には、心の中に孤独感や空虚感のようなものがあるように思います。
ホスト通いを止めるということは、それらの感情を抱えている自分と向き合う必要があり、別の苦しみがでてきます。
ホスト依存は苦しいけど、自分と向き合うのも苦しい。どっちに転んでも苦しいという状況になると、自分と向き合う苦しみを選択するしかないと思われます。
ホスト通いを止める決断
私はホスト通いをどうしたら止めれるか知っているわけではありません。それに、具体的な手助けができるわけではありません。他の人も同様でしょう。
ホスト依存を治療する施設や精神科などもあるようです。どんな効果があるのか不明ですし、お金もかかるでしょう。それらを利用するにしても、自分がホスト通いを止める「意思」がもっとも必要になると思います。
ホスト通いを止めるには、場合によって誰かのサポートを受ける選択肢もありますが、最後は自分で決断するしかないようです。
ホスト通いを抜け出す2つのステップ
ホスト通いから抜け出すには、今までホストで埋まっていた部分を、自分のことに入れ替える必要があります。そのために、「①ホストから離れる」「②自分を育てようとする」の2つのステップが有効に思います。
その①:担当(ホスト)から離れる
まず担当から離れることです。いっきにゼロにすることは難しいなら、少しずつ離れていくようにしてください。担当が関係を保とうとしても、心を鬼にして対応する必要があります。とにかく関わりを減らす、可能であれば絶つことでしょう。
担当を思い出すもの、関連するものを捨てるなどして目につかないようにすることや、ホスト絡みの友人とも距離をおくのも有効でしょう。
それでも難しいなら、担当やホストのいない地域に短期的にでも引っ越すのもひとつの手段です。別の問題もできますが、環境面からのアプローチが有効になる場合もあるでしょう。
担当から離れるとしばらくの間は空虚な気持ちになるかもしれません。
その2:自分を育てようとする
担当との関係がなくなると、心にスキマが生まれます。これは辛いスキマでもあり、可能性のある楽しいスキマでもあります。
その空いた空間に自分のことをして、自分を育てようとしてください。人それぞれですが、たとえば、「友人・恋愛」「学業・仕事」「趣味」「教養」など、したいことなら何でもいいでしょう。私が「これがいい」と言えるものではないので、各自で見つけてください。見つからなくても、見つけようとしてください。
いやいや「それができるなら始めからやっているよ」と思うかもしれません。
このジレンマが苦しいところですが、それでも自らの意思でやっていくしかないように思います。最初は上手くいきにくいし、面白くはないでしょう。継続していくと少しずつ面白味を見出せるようになることがあります。人は自分で自分を育てることができるのです。
現在のホスト通いもしんどいことだと思います。どちらに転んでもしんどい状態なら、好転する可能性のあるしんどさを選ぶことをおすすめします。
一般の人との関係性を増やす
夜の世界を卒業すると、昼の世界の人(一般の人)との関係性が増えると思いますし、増やそうとしてください。なぜなら、人は一般の人との関係性のなかで人間性が育まれるからです。
注意点として、夜の世界に慣れていると、昼の世界と感覚が異なるためギャップが生まれるかもしれません。あらかじめ知っておくとよいと思います。
刺激が少ない生活は、中毒性もない
一般の人と関わると、なにか刺激が少ないように感じるかもしれません。それは、ホストクラブが刺激を与えることで、依存の仕組みを作り出していたからだと思います。
ホストクラブに行くと、一瞬、気分が高揚するような刺激があったかもしれませんが、それは中毒性のある「ウソっぽい刺激」ではないでしょうか。そのため、ホスト通いを繰り返すと、日常生活で刺激を感じにくくなると考えらます。
それは人生の刺激を前借りしていたようなもので、健全な刺激を味わいにくくなるのです。ホストクラブから離れると少しずつ回復していくでしょう。
一般の人と恋愛をする場合も同じで、刺激が少なくて感情は動きにくくても、それは中毒性がないことを意味するので、長期的な関係が成立するのです。
まとめ
ホスト通いを止めるには、まず担当から離れること。場合によっては強制終了してその関係を断ち切る勇気が必要に思います。
自分が今までしてきたことを止めると、心が空っぽになり空虚感があるかもしれませんが、その空白に自分のことをしていける余地が生まれます。しばらくの間、苦しみはあるかもしれませんが、自分なりの生き方を見つけようとしてください。